貴女に會へるだけで

私は正月と御盆に二歳の姪が家に來ることを希望に生きてゐます。年に二度會へれば私は幸せなのです。本當はデートしたり、一緒に食事したり惡戲したりしたい。けれども、私は會へるだけで幸せなのです。
會へない、もしくは會へるだけでは幸せでない、可哀想な人が幼女を襲つたりするのでせう。保育園か何かが、園兒とペドファイルが觸れ會ふ機會を作つて下されば幼兒に對する性犯罪など減るでせうに。
幼女を襲ふと言へば、奈良縣で小學一年生の女の子が殺されてからその附近で不審者が續々現れたといふ報道を耳にしました。といふよりも、元々不審者はゐたが實害がなければ報告されなかつたのに事件を機に報告されるやうになつた、と考へるのが妥當でせう。
しかし、それにしても百人の男がゐて、五十人がペドファイルで、その内一人が幼女を襲つたから五十人のペドファイルが變質者、といふ理論はをかしくないですか。どこかで「レイプくらゐは健康的だ」といふやうなことを言つて囂々たる非難を受けた輭抜けな政治家がゐましたが、世の中の人は皆、本當はさう思つてゐるのではないか、とさへ思ふのです。殘りの五十人のペドファイルでない男が幾ら幼女でない女性を襲つても大したニュースにもならないなんて!