血液型占ひと人種差別と

雜誌『AERA』が反血液型占ひを特輯したやうです。時代の波に乘つて反血液型占ひからオカルト全般批判にまで廣がるのを期待してをります。
そもそも血液型占ひ肯定派の論據は精々、黄色人にO型、黒人にB型、白人にA型が相對的に多い、といふ統計程度であります。嘗て白人はA型が優秀であると主張し、O型やB型を下等な血液型としました。後に日本人はO型が優秀であると主張し、B型やA型を下等な血液型としました。が、B型が優秀であると主張したものはゐません。かうして「B型いぢめ」が始つたのです。
今、同じホモ・サピエンスである限り人種によつてその能力には殆ど差が出來ないことが分つて來てゐます。人種差別の廢れつつある國際社會の中でただ日本人だけ*1が、黒人や白人を下等な人種と極め附けるも同然の「血液型占ひ」を續けるのです。――私は國の未來を大いに憂へる。

*1:といふと語弊があらう。韓國などでもしばしば行はれる