心臟に惡いから止めてください
ペトロ三木氏との邂逅
心臟がバクバクと言つてゐます。心臟が破裂して死にさうです。助けて。
何があつたのかですか? ペトロ三木のブログで紹介されたのです。ええ、過去數度に亙つて散々惡口を言つたあのペトロ三木さんのブログです。もしかしたら野嵜さん*1がこのウェブログを見てゐるのではないかと考へただけで混亂する私です。實際にペトロ三木さんが見てゐたことを知つたのですから壽命が十年は縮んだこと間違ひない。
私Cooldは「アタマ悪過ぎ」である爲、討論の本質が分らないのです
私は「討論の本質がわかってない(中畧)アタマ悪過ぎ」であるさうです*2。確かに私は「アタマ悪過ぎ」であります。何故ならば、私は「討論の本質」といふものを1%も分つてゐません。討論の本質とは何なのでせうか。私は、この番組のあのシーンはかういふものであつたと記憶してゐます。
- 韮澤潤一郎氏とペトロ三木氏は、メキシコに於いて赤外線カメラで撮影された映像を、宇宙人の乘物であると考へてゐる。
- 大槻義彦教授と松尾貴志氏はさうではないと考へてゐる。
- 大槻教授は韮澤氏に、それが宇宙人の乘物である證據は何かと問ふ。
- ペトロ氏は、韮澤氏の煮え切らない答に苛立つて*3、「その前に、否定派の皆さんはあの光る物体*4が人工的な物体ではないとか 宇宙から飛来したのではない*5事を証明する立証責任があるのでは?」と言ふ。
- 松尾氏は、「常に立證責任は『ある』といふ方にある」といふ。即ち「惡魔の證明」の指摘。
- ペトロ氏はそれ、即ち惡魔の證明が「科學的な嘘である」といふ。即ち「自説の欠陥をプロテクトするレトリック」であるといふ指摘。
しかし、何故「自説の欠陥をプロテクトするレトリック」であり、何が「自説の欠陥」であるかには觸れて下さらない。恐らく、「アタマ悪過ぎ」でなければ分るのでせうが、不幸にも私は「アタマ悪過ぎ」であるので、どこが誤りなのかさつぱり分りません。ペトロ氏が良い「アタマ」を御持ちなら、その「アタマ」を驅使し、「アタマ悪過ぎ」の私にも分るやうに教へて頂きたい。
只でも「アタマ悪過ぎ」なのに
ペトロ氏は、ウィキペディアに
「非常に困難」とは書いてあるが「不可能」とは書いてない。
とおつしやいますが、「不可能」ではないが「非常に困難」なことを大槻教授*6に要求してゐるのでせう。「不可能」でない限り「非常に困難」なことをせねばならないとは、超常現象否定派とは、何と大變な立場でせう。「アタマ悪過ぎ」の人間に出來ると御思ひですか。私、すつかり自信をなくした次第であります。
或はこんな詭辯だと
或は、ペトロ氏は「大槻教授はあの光る物體が人工衞星であると積極的に主張してゐる」と考へたのでせうか。とすれば、「自説の欠陥」の意味が分ります。詰り、大槻教授等もそれを證明出來ず、「惡魔の證明」を持出し、論點を「宇宙人か人工衞星か」から「超常現象の有無」に擦り替へるのは詭辯であると。
その光る物體が、宇宙人の乘物である以外の可能性を擧げられなかつたら宇宙人の乘物であると考へるのが當然であり、大槻教授や私の負けです。が、大槻教授はあくまでそれが宇宙人の乘物でなく人工衞星である可能性を示して、可能性は宇宙人の乘物ばかりではないと言つたに過ぎません。可能性が宇宙人の乘物ばかりでなければ、肯定派は、私や大槻教授が擧げられるだけの人工衞星やその他のもの全てがさうでないことを證明するか*7、宇宙人の乘物であることを證明しなければならないのではありませんか。
大槻教授は「人工衞星である」と主張したのではなく、「宇宙人の乘物ではない」と主張したに過ぎません。
形而上學?
また、ペトロ氏は
「宇宙人やUFOは存在するのか?」は「神は存在するのか?」
「なぜ生命が発生したのか?」みたいなテーマと同じく
形而上学的な命題であってウィトゲンシュタインが言う所の
「語り得ないものは黙するしかない」問題なんだから。
とおつしやいますが、本當にさうでせうか。大體、今までこの番組で「宇宙人やUFOは存在するのか?」といふ命題についてのものであつたとは考へられません。それならば、未公開シーンでの「いや、宇宙人の存在自体は決して否定はしませんよ」は、否定派の敗北宣言以外の何物でもない。
この番組で扱はれてきた命題は「宇宙人は地球やその周り*8で活動してゐるか否か」でありませう。ゆゑに韮澤氏は地球で撮影された寫眞を取出し、大槻教授はそれが宇宙人の乘物である事を否定するのです。
形而上學的といふのは――これは「アタマ悪過ぎ」の勝手な思ひ込みかもしれませんが――、目にも見えず耳にも聞えず臭ひもせず味もせず觸ることも出來ずあらゆる機器を以てしても計測し得ないものを考へるものではありませんか。「宇宙人解剖ヴィデオ」の宇宙人は、あの場に居合はせれば、その姿を見ることも出來、頭蓋骨を外す音を聞くことも出來、その死臭を嗅ぐことも出來、腹を下すのを覺悟で食べることも出來*9、觸れることなど造作もありません。確かにメキシコのUFOは目にも見えず耳にも聞えず臭ひもせず味もせず觸ることも出來ませんが、レーダはこれを發見しました。人の感覺では分らないがレーダには映る。それはもはや形而上ではなく、殆ど啓示宗教の「啓示上」であります。
餘談
どこかで聞いた受け売りの論理用語
討論の本質がわかってないのに、どこかで聞いた受け売り
の論理用語を持ち出す時点でアタマ悪過ぎ。
ペトロ氏の「立證責任」といふ單語も「どこかで聞いた請賣りの法律用語」ではないかと思ひますが。
私がハッとしてゐたりして
10年ぐらい、同じネタ繰り返してる。
毎年視聴者をハッとさせるような意見考えて来いっての。
アレで高額なギャラもらえて、タレントって楽でいいよな。
「タレント」とのことですから恐らく松尾氏に等に言つてゐるのでせうが、それは番組のスタッフや韮澤氏に言ふべきではありませんか。肯定派が面白い事を言はなければ否定派が面白い事を言へる訣がありません。些か下手な譬へかも知れませんが、ツッコミしかゐない漫才など、成立いたしません。また、私は毎年大槻教授の「ネタばらし」には昂奮を隱せずにをりますが、何か問題がありますか。
立場
放送上はカットされてたけど
「じゃあ宇宙人は絶対存在しないんですね?」
と尋ねたら
「いや、宇宙人の存在自体は決して否定はしませんよ」
だとさ。
これが「姑息」な「揚げ足取り」なのかもしれませんが、この宇宙といふ廣い空間に地球以外の生態系がない可能性はそれこそ低いに決つてゐるのですから、それこそ揚げ足取りではありませんか。
まず討論で大事なのは「自分の立場を明確にする事」だ。
キッチュみてえな「メガネかければお笑いもエセ文化人」
レベルの論客には、怖くてリスクは請け負えねえのかな?
立場と言はれても困ります。この超常現象特輯に關して、大槻教授や松尾氏や私の立場は「あの光る物體は宇宙人の乘物ではない」といふものなのですから、これ以上どう「立ちどころ」をはつきりさせられるのですか。或は「アタマ悪過ぎ」には「立ちどころ」をはつきりさせる方法が分らないのでせうか。
終りに
終りに
長くなりました。御精讀感謝いたします。こんなに長い文章はもう書けないと思ひますので御安心を。要は有名人に會へたことをはしやいでゐるだけです。